ある男の物語

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所謂大劇場に足を運んだのは久し振り。
尚且つミュージカルを観るのも久し振り。
あの独特の空間を味わうのも久し振りで。
友人の誘われて観たのは「ラ・マンチャの男
正直な話、大きな期待はしていなかったのです、失礼ながら。
だから最初はちょっと意地悪な見方をしていたかもしれません。
けれど。
終幕が近付くにつれ、心は動きました。
感情が動きます。
何故かは分からないけれど何かが込み上げてくるような。
観て良かったと思う、生で息遣いを感じる舞台ならではのじんわりとした満足感。
そしてやはり、この父娘、彼らの存在感とその立ち姿は凄いのだ。
空気を変えることが出来る役者さん、なのですね。
舞台上に立てる役者。
画面を通して見る姿よりも、こうして舞台の上で見る姿がいいのです。
あの枠の中に納めてしまうには勿体無い。
観ることが出来て良かった。
あの空間の空気を味わうことが出来て良かった。
私は、カーテンコールで彼女が父の手を取り、そしてその手を離す時の視線の動きとその手が印象的で好きでした。
其処にあったあの中に、私が役者として好きな彼女の一部分を見られた気がして。



大きな流れの中で逆らうことが出来ないくらいに流されてしまったけれど
流されている中で色々なことが脳裏に浮かんでは消え結局は何も変わらない自分がここにいる
その意味


施基
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by shiki_cappa_m | 2008-04-18 00:00 | 観ること


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