きりえやさん

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「贔屓にしている切り絵作家さんがいるのだけれど」
とは大分以前から聞いていました。
幾度なりと彼の絵葉書を頂いたこともあります。
とても可愛らしく微笑ましく、けれどどこかもの哀しげで寂しげな。
そんな作品の展示会です。
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小さなギャラリーです。
けれど其処には温かいものが流れています。
そうそう、出迎えてくれたご本人、彼もとても物腰の柔らかい方でした。
絵葉書をしゃがみ込んで物色している私に、「しゃがんで葉書を見る用の椅子もちゃんとあるんです、使って下さい」と、小さな低い椅子を下さいました(笑)。
ええ、勿論使わせて頂きました、しっかりちゃんと物色しましたよ、腰を落ち着けて。
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「そう、こういう日本があったのだ」
そんな懐かしい風景が切り取られているからでしょうか。
切り絵を見て切なくなる。
その描かれた世界なのに、言葉も話していないのに、こんなに愛しくて切なくて哀しくて幸せで。
胸がざわざわしたり、じんとしたり。
絵を見ているだけで。
この人がこれらを生み出している、それにすべてが集約されるような。
私は彼の切り絵が好きになりました。
ありがとう、ここへ誘ってくれて。
きりえやさん、また会いに行きます。



掌から零れたもの
数え切れないほど沢山の欠片
欠片を拾い集めても何も出来上がらないけれど
それらをただ懐かしく眺めていれば
何かは出来上がる


施基
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by shiki_cappa_m | 2007-11-02 00:00 | 観ること


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