町歩きと、そして能と

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なんとなく久しぶりなこの界隈。
水道橋。
中央線が走り去る。
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帰るだけだけど、なんだかもう少し歩きたくて神保町まで歩くことにした。
意外と好き、この旗、いいぞ西神田(笑)!
この辺りは空気が心地良い。
空気が綺麗な訳ではないけれどね。
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東京、江戸。
こうして漢字で並べてみると、江戸って格好良い(笑)。
良いな江戸。




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友人が誘ってくれて、久しぶりに能を観た。
なかなかの長丁場。
当麻。
地歌の声や鼓の音、笛の音に心地よく、舞姿と鮮やかな衣装に溜息を吐いていると、これまた雅な睡魔が襲う。
振り払うも中将姫が誘うようにうつらうつらとしてしまう。
ああ、申し訳ない!
しかし、野外での薪能だったら?
きっとそれこそ麗しい天女の舞。
狂言は、空気を変えて滑稽振りを笑う。
形の出来上がった笑い。
そして俊寛。
島流し、とはいえ島では自由があるし食事もある、勿論元々の島民もいるのだから不自由な訳ではないはず。
けれど流人は都を恋しがる。
一度登り詰めた階段を下りることは難しい、ということか。
華やかな生活に慣れた身には島は寂しいのか。
何よりも忘れ去られるという不安なのか。
置き去りにされる俊寛の横顔、微動だにしないその姿。
絶望と寂寥とそしてほんの微かな蜘蛛の糸のような希望、そして悲哀。
良い舞台を観させて頂いた。
能面。
俊寛のあの面。
悲しい面。
ただ書面を握り締めて立ち尽くすだけの姿に心がざわついた。

写真は沖縄の海。
この海の向こうから誰も訪ねて来ず訪ねても行けずにいたら?
やはり流罪は重い罪か。



ちょっと歩いてちょっといやな顔をしてちょっと笑ったらきっと何もいやなことなんて覚えてはいないのだ
さらに歌なんか歌っちゃったら完全忘却
楽しい人生


施基
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by shiki_cappa_m | 2011-09-28 00:00 | 観ること


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